第17回「ヨロンブス」ゲスト:ホスピタリティの伝道師高野登アニキ登場!

高野登 プロフィール

1953年、長野県戸隠生まれ。ホテルスクールを卒業し、渡米。NYプラザホテルに勤務した後、LAボナベンチャー、SFフェアモントホテルなどでマネジメントを経験。90年にリッツ・カールトンでサンフランシスコをはじめ、マリナ・デル・レイ、ハンティントン、シドニーなどの開業をサポートし、同時に日本支社を立ち上げる。93年にホノルルオフィスを開設した後、翌94年、日本支社長として日本に戻る。リッツ・カールトンの日本における営業・マーケティング活動をしながら、97年にザ・リッツ・カールトン大阪、2007年にザ・リッツ・カールトン東京の開業をサポートする。

2009年にリッツ・カールトンを退社し「人とホスピタリティ研究所」を設立。以来、“ホスピタリティの伝道師”としてセミナーや講演、研修などで全国を飛び回り、企業、病院、学校、地方自治体などの組織づくりのサポートを行っている。また、長野、東京、北九州、鎌倉など各地で「寺子屋百年塾」を立ち上げ、善光寺や増上寺などを拠点に独自の勉強会を主宰。100年先を見据えて今を生きる人財の育成にも尽力している。

著書にシリーズ30万部を超えるベストセラーとなった『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』『絆が生まれる瞬間』『リッツ・カールトンで育まれたホスピタリティノート』『リッツ・カールトンで実践した 働き方が変わる「心の筋トレ」』『おもてなし日和』『大人を磨くホテル術』『品格を磨く』などがある。

 

『ヨロンブス』第17弾は、ヨロンのアニキ的存在でありホスピタリティの伝道師こと高野登さんをゲストにお迎えしました。
2009年にリッツ・カールトンを退社後、現在ではホスピタリティを基にした企業活性化、人材育成、講演活動などで活躍されています。

待ちに待った高野さんが『ヨロンブス』のゲストに来てくださり、念願が叶ったと大喜びのヨロン。

高野さんの著書は20冊も出版されており、2005年に出版された本『リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間』は今だに大人気で30万部を超えるベストセラーとなっています。

14年前に発売された本が今の時代になっても人気があるというのは、リッツ・カールトンの中での独特の伝え方は、”物語で伝える”というのがあるからではないかと。『テル・バイ・ザ・ストーリー』、ストーリーで相手にちゃんと伝えなさいと言われ続けたことが、いつの時代に読んでも古いって感じがしないからでしょうかと。

思わぬ業界(製造業・医療関係)の方たちが本を読んで講演会を依頼してくるそうです。

若い学生たちを相手に講演会をする機会も多く、「子どものうちから知らなければいけないことは知っていたほうがいい」という観点からその時々の社会情勢の問題に置き換えてお話をしているとのこと。

『将来、リーダーとして、ちゃんとしようよ』、周りの人に対してなにかリーダーシップを発揮できるようなエネルギーを持ち続けながら生きていこうよというお話をすることが多いそうです。

場の雰囲気により、視点を変え、講演会の内容も変えるそうで、当日までなにが飛び出すかわからないとのこと。

仲良くしている『7つの習慣』を日本に紹介したジェームス・スキナーから、高野さんの良さを全部パワホが殺しているよねと言われ、その場その場に合わせた、その場をつかみ取る感性で話をしたほうが良いのを知ることができた。

伝えなければいけない情報の量と質なんですよね。

リッツ・カールトンでは人柄重視で、原石をみつけてダイヤモンドに磨いていくという方針なんだそうです。素晴らしいですね!

この人のお陰で人生が変わったという方のお話を伺いました。
何人かいて、そのことで本が書けてしまうくらいだそうですけど、『人生は、”あみだくじ”』、一本の線を”あみだくじ”に入れることによって方向が変わっていく、どんな出会いがあるか、どんな出来事があるか、やっぱり出会いは大きいと思うんですよ。

高野さんのアメリカでの囲碁の先生であった橋爪さんという方が、日本航空で一番のお偉いさんなのを知らずに囲碁を習っていて、その橋爪さんからプラザホテルの面接のお話があり、プラザホテルのことを8年間も調べていた高野さんは、面接での質問を面接官よりも詳しく知っていたのが功を奏して合格したのだそうです。

小さな頃は人見知りが激しく、押入れに隠れて、なるべく人に会わないようにする子どもだったそうです。なんでこれがホテルマンになったのかとみんなに言われるほど。アメリカに行ってから、自分の中の殻がピキピキと割れていくような、自分の中に押し込めていたものが割れていったように思う。

やらずにできないとか、やらずにこれ嫌いとか自分には無理とかって若い人がよく言いますけれども、「自分の可能性なめるなよ」と言いたくなるわけですよ。

『感性のスペックをあげる』
出会いがやってくるというのは、自分が本気で働いているってことですよね。

一つだけ自慢できるのは、「自分は運がいいと思っているんです」と満面の笑顔の高野さん。絶対的に運がいいと思い込むのだそうです。
運がいいと思っている人ほど結果的に仕事ができるのだとか。

ホテルを辞める時、後悔はなく未練が残っても次のステージに行っていいかなと思った。有り難いことに、講演会、研修会などの依頼が入ってくるが、営業は1回もやったことがないとのこと。

『仕事の報酬は次の仕事』、これが自分の中でストーンと落ちた言葉。
合点がいったことでした。

『百年塾』、14ヶ所で展開し、それぞれに塾頭がおり、その塾頭が練り上げた「品格」「美学」などのテーマで行われる。
『百年塾』は100年後を見据えながら、今の自分たちのあり方をキチンとみんなで考えようという趣向から始まった。今年一旦14ヶ所を閉じるとのこと。
それは、インプットしていかなければいけないと痛感しているからで、アウトプットのわりにインプットする時間をちゃんと取ってないなと2年くらい前から気がついていた。アウトプットの時間を切って、インプットに集中する時間を取らないと思ったわけです。

自分自身を変えていくメカニズムを、まず自分の中で一つ欲しかったのがある。
全然出会う機会がなかった人たちと出会うことによって違うスイッチが入ると思うんです。これは自分が動かない限り無理じゃないですか。

『110歳過労死』、現役でなにかに関わり、なにかを生み出し、なにか人の役に立つという当たり前のことをいつまでできるだろうと自分の中でイメージ化できないとダメと高野さんは思っているとのこと。

市販薬を10年間飲んでいないそうで、飲まないと決めると飲まないで済む方法を人間の体が考えてくれるんじゃないかという気がしてしょうがないんです。

高野さんのお話を聞いていると真似をしたくなるというヨロン。
高野さんを真似をしてヨロンもリュックで移動をしているらしいです。